オリンパス OM-D 2015年版ベスト・バイはどれだ!《第一弾》 [カメラ]
By Kārlis Dambrāns from Latvia (Olympus OM-D E-M5II) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons
今回のOM-D機種比較は基本的に、下記3機種を対象にしたい。
- OM-D E-M1
- OM-D E-M5 mark2
- OM-D E-M10
ただし、E-M5についても一応現行で販売されているので、たまに言及しようと思う。
今回は各機種の概要を確認していこう。
レンジオブトップ:E-M1はプロも使うフラッグシップ機種
発売は2013年10月。発売からすでに1年半以上経過している。わりに古さを感じさせない(その後の機種で大々的な技術革新がないからかも・・・)。OM-D E-M5発表当時”フラッグシップではない"とのことで、ハイエンドカメラの発売が期待されていた。それがE-M1である。
E-M1の最大の特徴は、マイクロフォーサーズ機で唯一像面位相差AFを搭載した機種であり、フォーサーズ規格で発売されたズイコーデジタルレンズ群で高速なオートフォーカスが利用できること。ズイコーデジタルレンズは、発売当初からその高性能ぶりが絶賛されていたが、オリンパスのデジタル一眼レフに用いられたセンサーはそのスペックをフルに活かすことができなかった。
マイクロフォーサーズが立ち上がり、その後OM-D E-M5でようやくまともなセンサーを採用することができたが、すでにオリンパスの主要なビジネスはマイクロフォーサーズにあった。マイクロフォーサーズで採用されているコントラストAFは技術開発のおかげでかなり高速にはなっていたものの、対応したレンズでないとそのスピードは活かせなかったのである。
大型のズイコーレンズを使用することも想定してか、オリンパスの機種の中ではしっかりとしたグリップがあり、クラシックテイストなデザインながらも、実際の使用を考えてデザインされたボディである。ボディカラーはブラックとシルバーだが、シルバーは後から追加発売になった。シルバーではよりクラシックテイストが感じられる。
ミドルレンジ:E-M5 mark2はE-M1にも劣らない
2015年2月発売。初代E-M5はOM-Dシリーズの最初の機種で、2012年3月に発売されている。3年越しの後継機種となる。初代のE-M5からソニー製センサーが採用され、それまでマイクロフォーサーズの足を引張ていたセンサー性能が飛躍的に向上。また、クラシックテイストのデザインも相まって、非常に高い人気を得た。
そんな機種の後継機種である本機種であり、3年間に他の機種に搭載された機能をしっかりと搭載し、現在のオリンパスの持つ技術・特徴をすべて兼ね備えた機種と言える。かなりの部分でフラッグシップであるE-M1と同等の機能を持っていると言える。
エントリー:E-M10は気軽な高画質
2014年2月に発売。E-M1の発売から数カ月後と短期間でフラッグシップとエントリーをたてつづけに発売。それまで、エントリー層はPENシリーズでカバーしていたが、他社でもEVF搭載モデルが増え、自社でもOM-Dが人気などEVF搭載モデルのエントリー機種が必要と判断されたのだろう。
OM-D画質を維持しながら、一部スペックダウンしつつも、2ダイヤルの操作系、新しい撮影機能などを搭載し魅力ある機種に仕上げられたといえるだろう。
見事なまでの3レベルレンジ
オリンパスにしては、見事なまでに見事にフラッグシップ(ハイエンド)、ミドルレンジ、エントリーの3レベルを綺麗に、そして魅力的に揃えてきたと感じる。マイクロフォーサーズの前身であるフォーサーズではこの3レベルのラインナップがうまくいっていなかった。
ハイエンドのE1桁シリーズ、エントリーのE3桁シリーズはそれなりに台数をリリースしたが、ミドルレンジたるE2桁シリーズは結局E-30のみで終わってしまった。そのE-30もプリズムの問題などで出鼻をくじくなど、ロケットスタートできず。後にマイクロフォーサーズで人気を博すフィルター系の機能もE-30から初めて搭載されたが、撮影時にフィルター効果が確認できるライブビュー撮影が正直使い物にならなかったこともあり、せっかくの機能も販売には貢献できなかった。
#実はE-30を持っていた。概ね気に入っていたのだが、センサー性能がイマイチで手放してしまった・・・。
そんなオリンパスが力を入れているOM-Dシリーズは、オリンパスの業績にも貢献しているようだ。
#こうなる前に株を手放してしまった・・・。がっくり・・。
次回以降はこれら3機種の機能や性能などをじっくり比較していきたいと思う。
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