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EVF(エレクトリックビューファインダー)は液晶と有機ELでどう違う? [カメラ]

少し前の記事 ([記事]E-M10 markⅱ って買いなの?:ミラーレス一眼でぶらっと出撃。)でE-M10 mark ⅱではEVF(エレクトリックビューファインダー)に有機ELが採用されたことを書きました。

で、実際液晶と有機ELってどう違ってくるの?という点を実機でじっくり見比べてきました。


Olympus Imaging /E-M5 mark ⅱ 

実際除いてみた結果

液晶パネルのもの(E-M5 mark ⅱ、E-M1)と有機ELのもの(E-M10 mark ⅱ)を何度も見比べてみました。
そこで明らかな違いとしては、やはり”黒"の締り。
有機ELのE-M10 mark ⅱのほうが明らかに黒がしまって見えるんですね。 

液晶パネルと有機ELの仕組み

そもそもの仕組みが違うため、どうしても液晶のほうが黒が締りにくいためですね。
液晶パネルは、バックライトが常に光っていて、液晶に電気を流すと液晶が動き、光を遮ることで黒を表現します。
ですが、液晶で完全に光を遮ることができません。
技術は進んでいますが、どうしても僅かに光が漏れ、完全な黒になりません。
液晶の仕組みについてはこちらのページの解説がわかりやすいでしょう。


液晶の仕組み


一方、有機ELは自発光体です。
バックライトを遮る液晶と異なり、電気を流さなければ全く光りません。
つまり、真っ暗です。

有機ELの仕組みについても、上記の液晶の仕組みと同じサイトの説明がわかりやすいかと。

有機ELの仕組み


有機ELは将来の技術としてSonyが積極的に投資していましたが、大型化がうまくできず断念。
韓国メーカーが実用化に成功し、日本が遅れをとってしまいました・・・。


オリンパスはE-M10 mark ⅱで初採用ですが、他メーカーではすでに数機種採用されています。
特にSonyは現行機種はほぼ有機ELじゃないでしょうか。
富士フイルムはX-T1とX-T10が有機EL採用。
発表されたばかりのX-Pro2は液晶でした。

有機ELが絶対いいわけではない

仕組み上有機ELの方が黒を出すのが得意なのは間違いありません。
ただ、必ずしも絶対有機ELが優れているというわけはないです。
技術的評価については詳しくはわかりませんが、「見やすさ」という点では
人によってはオリンパスの液晶のほうが見やすいという人もいれば、Sonyの有機ELのほうがいいという人もいます。

また、僕が実機で比較したのは屋外の実際の撮影シチュエーションではなく、店頭です。
また、メガネを掛けての確認なので外光がメガネから入りやすいです。
裸眼で見ればまた違うかもしれません。

この辺りは、人それぞれと言うしかないので可能であれば店頭で比較して見るのがベストとしかいいようがありません。

ただ、X-Pro2が有機ELではないというのが意外ですね。
光学ファインダーでの撮影が主体と想定して、有機ELを採用するメリットがあまりないと判断したんでしょうか。




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